富岡 2024年10月29日
ウェルネステラス富岡の令和6年10月の社内研修会は、来る感染症流行・拡大時期に向け、感染予防の意識を高めるべく、今後の感染予防対策のために、と題し、感染対策について学びました。
補助資料として使用した、東京都保健医療局感染症対策部が令和6年2月付で発行している「高齢者施設・障碍者施設向け 感染症対策ガイドブック」は、49ページにわたって詳細な情報が載っている、ボリュームのある資料となりますが、イラストの多用され大変わかりやすく感染対策そのものの他、報連相の重要さや、対策時に職員のメンタルヘルスケアを行うことの重要さなどが学べるものでしたので、感染対策に悩んでいる方、興味を持たれた方はご一読をお勧めいたします。
さて、今回の研修では前述の資料を全て説明するには時間が足りない為、総論を抜粋しながら独自資料で研修を行いましたが、例年、この時期に職員個々人が気を付けるべき感染対策は大きく3つあります。
・ グリーンゾーンを保つために
・ 自分への罹患をふせぐために
・ 他者への罹患をふせぐために
① グリーンゾーンを保つために
施設にて感染症が発生した場合、当施設ではゾーニングを行っております。グリーンゾーンを安全区域として保つことが出来るように、
「医務室」「事務所」「4階ホール」には、外部でケアを行った際に使用した手袋やビニールエプロンは外して入る。また、上記を中心として据え置き型の消毒容器を設置するので、手指消毒を行ってから入室する。
といった規定を定めています。
② 自分への罹患をふせぐために
利用者様の罹患・伝染をふせぐために、まず職員が罹患しないように事故防疫の意識を高めておく必要があります。こまめな手洗い、手指消毒の他に、食事をする場の使用前後の消毒、適時、フェイスシールドの着用を行うなど、自身の身を守ることが、利用者様の健康や生活を守ることに繋がると考えています。
③ 他者への感染を防ぐために
新型コロナウィルスを例にとると、罹患していても本人は無症状で感染に気付かず、他者への感染の可能性が高くなってしまうことや、他者が症状出てから周囲の人間が抗原検査などを行い、自身も観戦していたことに気づくといったケースも見られています。
コロナ以外でも、いつ・どこで感染するかわからないものですので、万が一自分が感染していたら。という意識のもとで、感染拡大を防ぐための意識を持つ事が重要です。その為には、他者と対面するときにはかならずマスクを着用し、外した状態や飛沫が飛ぶような話し方をしない。鼻をかんだ時や目をこするなど、顔を触った後は必ず手指消毒を行うといった、日常動作の中で気を付けるべき点がいくつもあります。
過日、コロナウィルスが5類指定され、感染状況も報道されることが少なくなったことから、世間的にはコロナは終わった病気と感じる方が増えています。但し、実際は注意喚起の機会が少なくなったことで、感染予防の意識が低下し、病気としての怖さが変わったわけではないコロナウィルスの感染拡大は今も続いています。
一部、介護の施設においても面会の制限が緩和・解除されている所もございますが、当施設も含め、まだ入館・ご面会に制限をかけている施設が多く、特に当施設のような多床室の形態をとっている施設においては、構造上、一度内部で感染症が発生してしまうと、多くの利用者様に感染をしてしまうリスクが完全個室型の施設と比べ大幅に上昇致します。
利用者様、ご家族様共に自由にご面会できることをご希望であることは重々承知しておりますが、施設ご入居の皆様の健康と生活を守るため、我々職員も今回の研修で学んだ内容を生かし、リスクの低減に努めてまいりますので、ご協力のほどを宜しくお願いいたします。